中部横断自動車道の長坂(山梨県)―八千穂(長野県)間の整備計画に反対する山梨県の八ケ岳南麓新ルート沿線住民の会(佐々木郁子共同代表)は5日、国土交通省関東地方整備局に建設計画のやり直しを要請しました。日本共産党の畑野君枝衆院議員、武田良介参院議員秘書が同席しました。
参加者は、八ケ岳南麓地域を通る新ルート帯決定の際に新ルート帯対象地域の住民には意見聴取も説明もないことや、計画段階調査で必要とされる複数案の提示・比較評価の機会がないと強調。昨年11月の要請の回答をもとに、決定に至る文書の開示と計画段階評価のやり直しを求めました。
佐々木氏らは、新ルート帯は計画段階評価が行われたルート帯より外側にあり、山地の影響を考慮したとする新ルート帯が八ケ岳里山の平地であることなど国交省の誤りを指摘し、説明と回答を求めました。
道路計画第1課の大胡賢一課長が「適切な審議で取りまとめた」と答えことから、佐々木氏は「きちんと調査して文書で回答すべきだ。住民は『寝耳に水』、計画は、やり直すべきだ」と迫りました。
畑野氏は「しっかりと事実に基づき、瑕疵(かし)のないよう対応してほしい」と語りました。
(しんぶん赤旗2021年7月8日付)