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 東京五輪の選手や大会関係者が多く入国する空港の水際対策や感染対策の問題で、野党国会議員による「東京オリンピック総点検野党合同チーム」は8日、成田空港の第2ターミナルを視察しました。日本共産党の畑野君枝衆院議員、立憲民主党の山井和則・黒岩宇洋・奥野総一郎・杉尾秀哉・谷田川元の衆参両院議員らが参加しました。

 先月28日に菅義偉首相が羽田空港の検疫を視察した際には、「完全に一般客と接触しない対応になっていた」と記者団に強調していました。しかし野党チームの視察や関係者への聞き取りでは、6日に視察した羽田空港と同様に成田空港でも到着後の空港内で一般客と接触する恐れがあることが判明。共産党の畑野衆院議員は、「動線が完全に分離されているわけではなく、途中で五輪関係者と一般客が交じり合う場所がある」と指摘。唾液による検査方法についても、「30分は水やあめを口に入れないなどの決まりがちゃんと守られるのか。本人の自覚に委ねられているので、スルーしてしまう可能性は高い」と述べ、バブル方式に穴があると厳しく批判しました。

 空港の検疫で新型コロナウイルスの陽性者と判明した場合や濃厚接触者の扱いについては、選手らは選手村の発熱外来に移動。その後、PCR検査を受け、陽性なら隔離施設へ移動、陰性ならそのまま選手村に入るとしていることもわかりました。立憲民主党の山井衆院議員は、「なぜ、陽性者をバブルの中の選手村にいれるのか。選手村外の施設でPCR検査を受けさせるべき」と述べ、陽性者や濃厚接触者の隔離場所の改善を早急に行うよう求めました。また、成田空港に臨時の保健所を設置し、濃厚接触者の判定をすることなども強く要望しました。

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(しんぶん赤旗2021年7月9日付)