横浜市(林文子市長)のカジノ誘致計画に反対している「市民の市長をつくる会」「カジノ誘致反対横浜連絡会」が29日、同市内で市政を語る市民のつどいを開き130人が参加しました。
つくる会筆頭代表の後藤仁敏・鶴見大学名誉教授は「市長選告示まで10週間。市民を不幸に陥れるカジノは絶対許せません。カジノ反対の市長を誕生させるため力を合わせましょう」と訴えました。
横浜市在住の建築家で元横浜国立大学教授の山本理顕さんが「カジノに頼らない素敵なまちづくり」と題して講演しました。
山本さんは、横浜市が山下ふ頭で計画する統合型リゾート(IR)の構想案を募集した際、超高層マンション、テーマパーク型開発、カジノIRに反対し、職住一体の町家を核に観光客も引き寄せるという対案を出しました。その構想を詳細に紹介し、「住民が自らつくった豊かな文化を持つまちには、その文化に触れようと観光客も訪れる。そうしたコミュニティーを横浜につくりたい」のべ、共感を広げました。
市内の諸団体の代表がカジノ反対、中学校給食実現、小児医療費助成、新型コロナウイルスと医療体制などの要求でリレートークしました。
つくる会の菅野隆雄事務局長が、住民投票条例制定の市民署名の5倍の規模で市長選での賛同を広げる運動を呼びかけました。
日本共産党の畑野君枝衆院議員が参加し「一人ひとりを大切にする横浜市へ、共に変えていきましょう」とあいさつしました。
(しんぶん赤旗2021年5月30日付)