女性差別に黙らない 共産党ジェンダー平等委が宣伝

東京・新宿

 東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長が女性蔑視の発言をした問題で、日本共産党ジェンダー平等委員会と党全国女性後援会は9日、東京・新宿駅西口で抗議の街頭宣伝を行いました。

 同委員会責任者の倉林明子参院議員・党副委員長は「根深い女性差別が存在する日本社会の現状に黙っているわけにはいかない。市民と野党の共闘で、ジェンダー平等社会の実現へ力を合わせていこう」と呼びかけ、副責任者の山添拓参院議員は「民主主義と個人の尊厳を否定する森氏の言動は社会の闇を浮き彫りにしている。一緒に声を上げ、変えていこう」と述べました。

 畑野君枝、本村伸子両衆院議員も駆けつけ、ジェンダー平等を推進する決意を語りました。

 党全国女性後援会から2人が発言。舟橋初恵さん(全労連女性部長)は「世界の人々に差別や偏見を許さない日本の姿を示していこう」と訴えました。

 淵脇みどりさん(弁護士)は「女性の意見を議論に反映させ、自由闊達(かったつ)に意見交換する場にならなければ、多様性を保護する組織は実現できない」と強調しました。

 若者や女性など幅広い世代が足を止め、聴衆の輪が広がりました。東京都新宿区の福田磨理子さん(74)は「森氏は会長として不適格で辞任すべきです。ジェンダー不平等は人権問題なので、あらゆる人が団結して変えていければいいと思う」と話しました。

(赤旗2021年2月10日付)

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森会長発言に抗議 白を身につけ議場へ

 東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長の女性蔑視発言に抗議の意思を示そうと、立憲民主党や日本共産党など野党の女性議員が9日、白いジャケットを着て衆院本会議に出席しました。男性議員の多くも白いバラやチーフを胸ポケットにさしました。

 白は、20世紀初頭の米国で女性参政権運動の象徴とされた色。トランプ前米大統領の女性蔑視への抗議として米民主党の女性議員らが議会で身に着けたのにならい、立民の大河原雅子、尾辻かな子両議員ら有志が各党議員に呼びかけました。日本共産党は志位和夫委員長はじめ全議員が参加しました。

 本会議後、大河原氏は記者団に、森氏の発言に抗議し辞任を求める「国会外の多く皆さんの声とつながっている」と強調。共産党の畑野君枝議員は「『女性は黙れ』と圧力をかける発言だ。日本の非常識を変え、『ジェンダー平等社会』にしたい。森氏は会長を辞任すべきだ」と述べました。

 (赤旗2021年2月10日付)