実技系授業7割“不満”
FREE東京芸大生が告発
東京芸術大学の学生が7月30日、衆院第1議員会館で会見を開き、コロナ禍における実技を専門科目とする芸術系学生の実態を告発しました。オンラインで学生311人から集めたアンケートでは、約7割が「実技系のオンライン授業に満足していない」と回答。「現状に即した支援を」と訴えました。
会見を開いたのは、「高等教育無償化プロジェクトFREE東京芸術大学」です。アンケートでは、約1割が「休学を検討している」とも回答し、さまざまな金銭負担が増える中で健康を崩している学生も多いと指摘。要求項目では、国に対して対面授業の実施のための費用負担や、一律学費減免を、大学に足して漸進的に学校設備の利用をできるようにすることなどを求めています。
「FREE東京芸術大学」代表のひとりで、バイオリンを専攻している3年の北澤華蓮さん(20)は、「先生との対面レッスンが魅力で入学しましたが、前期は1度もできずに終わりました。いまは大学の練習室も使えないので厳しい」。
同じく代表で4年の浅野雄大さん(22)は、「オンライン授業は普段の授業を代替できない」としたうえで、芸術系学生の中でも、専攻しているものなどによって実情はさまざまだと語り、「個別の実態に即した支援を求めていきたい」と話しました。立憲民主党、国民民主党の国会議員のみなさんと一緒に参加し、日本共産党を代表してあいさつしました。