米海軍厚木基地(神奈川県綾瀬、大和両市)で5年ぶりに原子力空母艦載機の離着陸訓練(FCLP)が行われている問題で5日、日本共産党と地元の平和団体は、同基地司令官に宛てて抗議し、FCLPの即時中止と、原子力空母母港化の撤回などを求めました。
訓練は1日から始まり、4日までに、▽1日午後3時02分~5時55分▽2日午前7時54分~午後3時38分▽4日午前9時57分~午後5時48分―の3日間強行されました。
綾瀬市での、3日間の訓練時間中の騒音(70デシベル以上、5秒以上の継続音)は670回、最高音は115デシベルで、大和市では同様に、465回、110・9デシベルでした。110デシベルは、前方2メートルの自動車のクラクションに相当する音の大きさです。
県や周辺自治体は1日、訓練中止を要請しましたが、訓練は要請に全く背いて強行されています。
抗議には、日本共産党から、はたの君枝衆院議員、岡崎ゆたか衆院南関東比例・神奈川13区重複予定候補、あさか由香参院神奈川選挙区予定候補、県議団、大和、海老名、座間の3市議団が参加。「爆音をなくし、米空母の母港に反対する厚木基地周辺住民の会」、座間市平和委員会の代表も参加し、当直士官に抗議文を手渡しました。
抗議に先立ち、はたの、岡崎、あさかの3氏と宮応扶美子大和市議は、大平よしのぶ衆院議員とともに、厚木基地そばでFCLPの状況を監視しました。
FA18戦闘攻撃機が、着陸してすぐ離陸するタッチ・アンド・ゴーを1~2分に1度の頻度で繰り返したり、2機編隊で旋回したりする様子や、耳をつんざくようなごう音を立てて飛行していることを確認しました。(「しんぶん赤旗」提供)