経産省に畑野議員 労災死亡多発で
日本共産党の畑野君枝衆議院議員は7日、神奈川県と千葉県の鉄鋼労働者とともに、経済産業省の担当者から「鉄鋼業の重大(死亡)災害多発状況に対応した労働災害防止緊急対策」について説明を受けました。
畑野氏は2月25日の予算委員会分科会で、鉄鋼業の現場で相次ぐ労災死亡事故の問題を取り上げ、経産相は「半年以内をめどに実施報告書を提出するよう指示した」と答弁。緊急対策はこの答弁に基づくものです。
参加者は「鉄鋼業大手のJFE千葉地区だけでも8月に10件を超える事故が起きている。安全対策を関連会社任せにしてはいないか」「JFE京浜地区では一歩間違えば重大災害に繋がっていた転落事故もあり、腐食箇所の再点検を求める声が労働者から出ている」「事故後の安全衛生委員会で会社は『腐食で転落するかもしれないという感受性をどのように高めていくかが重要』と話した。労働者のせいにするようなことでは解決しない」などと指摘しました。
経産省の担当者は「ご指摘の通りです。事故が減らないのではだめで、安全対策は何があってもやるべきだ。報告書を作って終わりではなく、原因究明と対策を経営層にも働きかけたい」と述べました。
畑野氏は「腐食などへの安全対策、人の配置など『集中取り組み期間中にやるべき事』に基づいてきちんと指導してほしい」と求めました。
(しんぶん赤旗2016年11月9日(水)付け13面首都圏のページに掲載)