斉藤、畑野両議員が懇談

県森林組合連合会の服部代表理事専務(右)と懇談する(左から)畑野、斉藤両衆議院議員と加藤県議 =26日、神奈川県厚木市

県森林組合連合会の服部代表理事専務(右)と懇談する(左から)畑野、斉藤両衆議院議員と加藤県議
=26日、神奈川県厚木市

 日本共産党の畑野君枝、斉藤和子両衆院議員と加藤なを子神奈川県議は26日、JAいせはら(伊勢原市)と県森林組合連合会(厚木市)を訪れ、ナシ萎縮病や林地台帳の整備などについて意見交換しました。
 ナシ栽培が盛んなJAいせはらでは、営農経済部の担当者が応対。ナシ萎縮病について、調査の基準がなく正確な統計がないとしながら「今年は萎縮が増え、新しい品種を育てようと枝の更新をがんばる農家ほど、症状が出ている印象です。感染経路の解明や防止策の確立を進めてほしい」と話しました。
 斉藤議員は5月の農林水産委員会で、スギの腐朽とナシの萎縮で深刻な被害を出している病原菌について国に対応を迫り、森山裕農水相は「林業・農業の分野を超えた取り組みを行う」と答弁したことを紹介。「引き続き農水委員会で取り組みたい」と述べました。
 県森林組合では、服部俊明代表理事専務が応対、森林所有者の土地境界が不明瞭なことなどで森林整備が進めづらい問題について、「林業の技術職を市町村に配置し、林地台帳づくりを支援してほしい。地籍調査・境界確認は伐採適齢期を迎えた林業にとって喫緊の課題です」と述べました。畑野議員らは今後も定期的に懇談を持てるよう申し入れました。
 両懇談では、後継者問題が話題になり、新規参入者が将来の見通しを立てるための、価格保障や共済制度の重要性が共通して語られました。
( 2016年8月28日 「しんぶん赤旗」13面に掲載 )