公立図書館は国民の財産

畑野氏、大山・君嶋県議ら神奈川県立川崎図書館視察

(写真)所蔵資料について説明を受ける(右2人目から)畑野、君嶋、大山の各氏=8月26日、川崎市川崎区

(写真)所蔵資料について説明を受ける(右2人目から)畑野、君嶋、大山の各氏=8月26日、川崎市川崎区

 日本共産党の畑野君枝衆院議員と大山奈々子、君嶋千佳子の両神奈川県議は26日、企業支援施設「かながわサイエンスパーク」(KSP)への移転が計画され、蔵書と機能の分散が危ぶまれている県立川崎図書館(川崎市川崎区)を視察しました。図書館側からは、井出康夫館長、古根村政義事業部長らが応対しました。

 同図書館は、自然科学系の書籍のほか、川崎公害裁判の訴訟記録や、企業・団体が発行した「社史」や「団体史]、特許や国内外の規格に関連した書籍など、全国的に特色のある資料を保存・収集しています。
 講演会の開催や県内企業や大学とともに資料室を充実させるための研究会を図書館が中心になって開催しています。
 館内を案内した古根村氏は、若い労働者が社史の研究などで土日に図書館を訪れることが多いことや、資料室研究会が50年以上続いているなど、図書館と地域が密接している事例を紹介しました。
 視察を終えた畑野氏は「公立図書館の大切さを実感した。この図書館は国民と県民の財産。国は公立図書館に支援するべきだ」と話しました。
 君嶋氏は「全国的にも特色ある蔵書と優れた図書館機能は県の貴重な財産であり、分散させてはいけない」と述べ、大山氏は「図書館が川崎にあることで生かせる特色がある。県の役割として資料を分散させず、守るように議会で求めていく」と語りました。

(「しんぶん赤旗」2016年8月27日(土)付け13面掲載)