非正規雇用議連 文科相に要請
超党派の国会議員83人が参加する「非正規雇用労働者の待遇改善と希望の持てる生活を考える議員連盟」(非正規雇用議連・尾辻秀久会長)は7日、来年度概算要求と税制改正要望に向けた緊急提言について、馳浩文科相に申し入れました。
非正規雇用議連は、非正規雇用のあり方を抜本的に見直そうと昨年11月に発足。今年8月に緊急提言を発表し、塩崎恭久厚労相に申し入れています。
提言では、非正規雇用労働者に対する支援策の拡充や新設を要望。奨学金返済困難者に対する緊急支援策として、奨学金利子の減免措置や返済の充当順位の変更、所得連動型返済への切り替えなどを提案しています。あわせて、返済不要の給付型奨学金制度の新設を求めました。
尾辻会長が「正規雇用を増やさないと日本がおかしくなる」とのべ、支援策の拡充や新設を求めました。
申し入れには12人の衆参両院議員が参加。日本共産党の小池晃参院議員(同副会長)は、30代から50代の労働者の3分の1は年収300万円以下という、奨学金が返済できない実態を紹介。「正社員への転換とともに、非正規雇用労働者の生活をしっかり支えていくことが大事だ。奨学金返済免除期間の延長や所得に連動した返済など、党派を超えて前に進めてほしい」と訴えました。
畑野君枝衆院議員は、奨学金返済の負担の重さを強調し、無利子の奨学金と給付型奨学金の創設をと要望。本村伸子衆院議員は、学卒全員正規正社員就職の実現について厚労相に求めてほしいと語りました。
(「しんぶん赤旗」2015年12月8日(火曜日)付け 4面に掲載)