住民ら国交省に評価のやり直し要請
八ヶ岳南麗を横断する中部横断自動車道計画の長坂(山梨県北杜市)-八千穂(長野県佐久穂町)区間について、北杜市民らが26日、国土交通省に同事業の「計画段階評価」の見直しなどを要請しました。日本共産党の畑野君枝、斉藤和子両衆院議員、志位和夫委員長秘書、清水進北杜市議らが同席しました。
要請したのは「中部横断自動車道八ヶ岳南麗新ルート沿線住民の会」と「大泉町下井出地区東組高速道路反対対策委員会」の代表。
計画段階評価とは公共事業の透明性を高める観点から、計画段階で地域の声を聞きながら事業評価する制度。国交省は昨年7月、第三者機関の審議など計画段階評価の手続きを経たとして、南麗横断のルート案を了承しました。2団体は、建設反対の住民意見が多数に上るにもかかわらず、国交省はアンケートや説明会での住民の意見を正確に反映する取り組みをせず、八ヶ岳の自然への影響が懸念されるルートが一方的に決められたと主張。
改めて計画段階評価が合理性や公平性を欠いた問題点の多い内容だと指摘し、評価のやり直しを求めました。
応対した国交省道路局の担当者は「住民との合意形成が十分とはいえなかった」との認識を示す一方で、計画段階評価については「問題ないとみている」と答えました。
(「しんぶん赤旗」2015年11月27日(金)付け 4面 政治・総合欄に掲載)