研究や建物補修のお金が工面できない
畑野氏ら横浜国大学長と懇談
日本共産党の畑野君枝衆院議員は11日、横浜国立大学(横浜市保土ヶ谷区)を訪れ、長谷部勇一学長らと懇談しました。
国は、これまでも国立大学への運営費交付金を減らして競争的資金を増やしていますが、財務省は10月、運営費交付金の大幅削減と授業料の引き上げを文部科学省に提案しました。これに対し、国立大学協会(全国86の国立大学などで構成)は11月2日の総会で、提案を批判し運営費交付金の拡充を求める決議をあげています。
畑野氏は、これまでの運営費交付金削減と今回の財務省の提案について、見解を質問。
長谷部氏は、04年に国立大学法人化されて以後10年間で、運営費交付金は約7億4000万円(9%)も削減され、研究費や学生に対する補助、建物の補修・改修に充てるお金を十分に工面できていないと説明。
また、自身も11月の国立大学協会総会に出席したと語り、「若手研究者の基盤をしっかりするには国立大学が役割を担うべきですが、競争的資金は3~5年の短期的なもので、任期付き職員しか雇用できません。すべての国立大学がかなりの危機感を持っています。これ以上の減額は、ぜひやめてほしい」と訴えました。
畑野氏は、「私たちも財務省の大学予算削減提案は撤回すべきだと申し入れています。ぜひ頑張りたい」と応じました。
畑野氏らは、「戦争法廃止の国民連合政府実現の提案」リーフや「しんぶん赤旗」特別号外を手渡しました。
日本共産党椎葉かずゆき参院比例予定候補、あさか由香参院選挙区予定候補、田母神悟県委員長、井坂新哉県議団長、みわ智恵美横浜市議らが同席しました。
(「しんぶん赤旗」2015年11月13日(金曜)付け 13面首都圏ページ掲載)