リニア計画 「絶対安心」本当か
山梨 懇談で住民ら不安口々
日本共産党国会議員団・リニア中央新幹線プロジェクトチームは6日、総延長のうち14%の地上走行区間の約7割を占める山梨県内を調査し、実験線沿線や計画路線上沿線の住民、自治体担当者と懇談しました。
畑野君枝、本村伸子両衆院議員、椎葉かずゆき参院比例予定候補、宮本徹衆院議員秘書らが参加。山梨からは、花田仁県委員長、小越智子県議のほか、計画沿線の都留、大月、南アルプスの各市議が同行しました。
1時間あたり約6本のリニア実験走行が繰り返されている都留市川茂地区の住民は「100メートルも離れた家の2階にいても、車両がトンネル(フード)を出る時は地震のように揺れる」などと訴えました。
実験線トンネル工事で沢の水枯れが発生した大月市新田地区を視察し、営業線計画上の南アルプス市旧甲西町内3地区の住民から意見や要望を聞きました。
戸田区では、自治会長ら集まった約40人の住民から「いきなり線を引いてその下に住めというやり方は認められない」「原発事故や最近の災害をみても、絶対安心などの説明は信用できない」などの意見が相次ぎ、畑野氏らは「平穏なくらしが壊されるという不安がよくわかりました。国会でもその声を届けて頑張ります」と応えました。
南アルプス市との懇談で保坂正彦総合政策部長は「市は地権者とJR・県とのあいだに入る役割だが、スタンスはあくまで住民側に立って進めたい」と話しました。
(「しんぶん赤旗」2015年10月8日付け)