(写真)質問する畑野君枝議員=20日、文科委

(写真)質問する畑野君枝議員=20日、文科委

日本共産党の畑野君枝議員は20日、衆院文部科学委員会で質問に立ち、2020年東京五輪・パラリンピックの主会場となる新国立競技場計画の見直しについて政府の説明責任を追及し、国会での集中審議を求めました。

 下村博文文科相は18日に、新国立競技場における東京五輪・パラリンピックを「屋根なしで開催」すると突然表明しました。畑野議員はそのことにふれて、「国民や都民に公表されず、議論もされないですすめられることは問題。説明責任を果たしてほしい」と訴えました。

 下村文科相は計画変更の理由について、従来の屋根つきの建設計画では19年のラグビー・ワールドカップ(W杯)に間に合わないと釈明。今後は「説明責任を果たしていきたい」と答弁しました。

 畑野議員は同委員会の福井照委員長に対し、集中審議を開くよう求めました。

 畑野議員はまた、建て替え前の国立競技場に飾られていた13の壁画作品が、大切な芸術作品でありレガシー(遺産)だという観点から、保存のあり方について質問しました。

 久保公人スポーツ・青少年局長は「すべての作品が(新国立競技場の)敷地内に保存されるのがのぞましいという観点から(日本スポーツ振興センターと)相談にのっていく」と答弁しました。

( 「しんぶん赤旗」2015年5月21日付けより )