畑野議員の質問に参考人が発言

(写真)参考人に質問する畑野君枝議員=5月13日、衆院法務委

(写真)参考人に質問する畑野君枝議員=5月13日、衆院法務委

衆院法務委員会は12、13の両日、裁判員法改定案の参考人質疑を行いました。13日の質疑で日本共産党の畑野君枝議員が質問しました。

 同改定案は、「著しく長期にわたる事件」を市民参加の裁判員裁判の対象から除外することを職業裁判官のみが判断し、市民裁判員は決定できません。

 畑野議員に対し裁判員ネット代表理事の大城聡弁護士は、「恣意(しい)的または安易に長期の事件が除外される」のは「裁判員に裁判への参加を求めながら、一方で除外する」ということで良くないと発言しました。また、守秘義務の問題や裁判員の心のケアなどが法案に盛り込まれていないことから、「見直し規定」が必要だと主張しました。

 望月晶子弁護士は、被害者のプライバシーを保護するとともに対象事件の範囲の検討が必要であると強調しました。

 被害者遺族である荻野美奈子氏は裁判員裁判について、自分が言いたかったことを裁判員が法定で言ってくれて「よかった」と答えました。

( 「しんぶん赤旗」2015年5月15日付け より )