畑野氏「裁判員制度改善を」

20150424はたの『裁判員制度改善を』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(写真)質問する畑野君枝議員=4月24日、衆院法務委

日本共産党の畑野君枝議員は4月24日の衆院法務委員会で、冤罪(えんざい)を許さない立場から裁判員法改定案の問題点をただし、裁判員制度の全面的な見直しと改善を求めました。

 畑野氏が指摘したのは、改定案が「著しく長期にわたる」事件を裁判員裁判から除外するとしている点です。「著しく長期」の基準が不明確で、除外するかどうかを判断するのも職業裁判官になっているとして、「国民参加の機会を奪うことになる。長期間を要する複雑な事案こそ裁判員裁判は実施されるべきだ。除外すれば裁判員の社会常識・市民感覚を反映させられなくなる」と追及しました。

 そのうえで、実際に国民が参加しやすくなる具体的な施策―

(1)選定手続きで裁判員の重要な役割を知らせる

(2)選定後の職務保障の改善・強化

(3)公判前手続き段階での証拠の全面開示

(4)検察官・弁護人双方の体制強化―を提起。

「国民に人を裁くという重責を担う決意を迫った以上、その真摯(しんし)な決意に応えるよう制度的手当て、環境整備をするべきだ」と迫り、制度の抜本的な改善を求めました。 上川陽子法相は「前進・改善ができるよう実態の評価も重ねながら、運用をしっかりとしていくべく努力を重ねたい」と答えました。

( 2015年4月29日(水)「しんぶん赤旗」より )