【国会】米原子力艦の災害対策を早急に求める
畑野君枝議員は3月10日、衆院予算委員会分科会で基地問題について質問にたちました。
米軍横須賀基地には、08年から原子力空母ジョージ・ワシントンが配備されています。畑野議員は、横須賀市長が福島第1原発事故で国の防災基本計画が改訂されたことを踏まえ、原子力艦災害対策についても政府の考えを示すよう、2度にわたり求めていることを指摘。
内閣府の政策統括官は、今なお原子力艦災害対策の検討体制も「定まっていない」と答弁しました。
畑野議員は、1999年のJCO臨界事故(茨城・東海村)では2年半後に検討体制を確立したとして「福島原発事故から4年。遅れているといわなければならない」と述べ、対策見直しを重ねて外務相に求めました。岸田文雄外相は「外務省として、しっかり責任を果たすよう督励していきたい」と答えました。
また、畑野議員は米軍厚木基地周辺の人口密集地の上空を米軍機が昼夜を問わず飛行し爆音をまき散らしている問題なども取り上げました。
艦載機は深夜に厚木基地に戻る着艦資格取得訓練で苦情件数が急増
畑野君枝衆議院議員は 深夜の艦載機訓練では100デシベル超の爆音で、午前1時、2時まで訓練を続けていることを示し、「着艦資格取得訓練は洋上で空母の甲板に着艦する訓練で、相模湾沖の太平洋上で実施されております。厚木基地に深夜に訓練を終えた艦載機が戻って爆音をまき散らす」と追及。「日米合同委員会の合意では22時以降の訓練は原則禁止だ。すぐに止めるよう米国に求めるべきだ」と迫りました。
富田外務省北米局長は、「今、御指摘ありました着艦資格取得訓練との関係では、恒常的な空母艦載機の着艦訓練施設の整備が課題となっております」「このような恒常施設ができるまでは、引き続き、可能な限り硫黄島でFCLPを行うよう米側に求めて行く」と答弁しました。
山本防衛省地方協力局次長は、「米側に対し、22時以降の飛行などの活動は運用上の必要に応じ緊要と認められた場合を除き禁止される旨定めた当該騒音規制を遵守するよう機会を捉えて要請しており、FCLP終了後の深夜飛行については、改めて米側に十分な配慮を要請している」「深夜の飛行による周辺地域に与える影響を可能な限り軽減するよう求める」答弁。
畑野君枝衆議院議員は、「可能な限り求めるではダメなんです。きちんとやって頂きたい」と防衛省に強く求めました。
畑野議員は「相模湾で着艦資格取得訓練がおこなわれるというような米海軍司令部の報道もある」と指摘、防衛省の対応について質しました。岸田外相は、「日米合同委員会合意の順守をしっかり働きかけたい」と述べました。(スタッフ)