米軍上瀬谷基地返還と跡地利用問題懇談会は16日、防衛省南関東防衛局を訪れ、同基地の早期全面返還に向けた要請を行いました。日本共産党の、はたの君枝参院神奈川選挙区予定者が同席しました。
同基地は、2004年10月の日米合同委員会で全面返還方針が合意されています。通信基地としてすでに使われておらず遊休化していますが、物資保管施設などがおかれたままで、防災訓練に使用されるなど、返還が進んでいません。
応対した防衛省担当者は、要請に対して「返還合意が覆されることはない」「早期返還の実現に向けて努力したい。これは現政権でも変わらない」と述べました。
参加者は、訓練や倉庫としての使用実態について確認しましたが、同担当者は「把握していない」と返答。
はたの氏は「倉庫も(基地の)使用頻度についても承知していないというのでは、結局、米側の言う事をその通り受け止めているだけではないか。市民として、これでは納得がいきません」と批判。同会の高橋勝也筆頭代表は「跡地利用を提案するなど、攻勢的にやったら説得力が出る。見える形で返還を要求してほしい」と要望しました。