神奈川県内の日産自動車と日産車体で「非正規切り」されたJMIUの組合員5人が同社を相手に直接雇用・正社員化などを求めた裁判の証人尋問が18日、横浜地裁でありました。公判では被告側証人として日産車体の田中正実人事部長(当時)ら4人が証言しました。

日産車体は2009年2、3月に期間・派遣社員計約550人を解雇・派遣切りする一方で、4月以降日産自動車などから正社員250人を応援として受け入れました。

被告側尋問に田中氏は550人の解雇・派遣切りについて生産台数が大幅に減少し、人員の余剰が生じたので行なったと述べました。

原告側は、田中氏が同年1月時点では2月以降に300人以上の余剰が発生するという認識であったことを会社側証拠から指摘。550人の非正規切りが行なわれれば逆に250人の人員不足が生じると追求。「余剰人員」論の根拠が無いことを浮き彫りにしました。