相模原市で陸上自衛隊のヘリコプターが低空飛行訓練を行った問題で、日本共産党のはたの君枝衆院南関東ブロック比例予定者は8日、防衛省と国土交通省に危険な訓練を二度と行わないよう求めました。宮応勝幸衆院神奈川13区予定者、竹腰早苗、大田浩両相模原市議、志位和夫衆議院議員秘書らが参加しました。
訓練は7月6日、AHIS対戦車ヘリ4機が、同市緑区名倉付近と山梨県上野原市秋山付近でホバリングを2回行いました。陸自東部方面隊による昨年10月24日付けの「最低安全高度以下の飛行許可申請書」を国土交通省が許可した事に基づくものです。
要請で防衛省の担当者が示した申請書では、低空飛行の理由は「実用試験、操縦訓練及び陸上部隊との協同訓練」で、許可期間は2012年1月1日から12月31日。米軍の構成員なども同乗できる事が分かりました。
参加者が政府答弁から低空飛行訓練は演習場など自衛隊施設の上空に限られているのではないかとただしたのに対し、防衛省の担当者は「最大限配慮したうえで演習場以外の所もエリアとして認めていただいている」と回答。自衛隊施設以外でも訓練を行える実態を浮き彫りにしました。
防衛省側は訓練を自治体に事前通報しなかった事について「配慮が足らなかった。反省している。今後、改善を図っていきたい」と答えました。
はたの氏は「訓練した所には人家、学校もある。二度とやらないようにしてほしい」と要請しました。