神奈川フィルハーモニー管弦楽団が団員の杉本正さんと布施木憲次さんを不当解雇した問題で「杉本さん布施木さんの解雇を撤回させ、神奈フィルを良くする会」が4日、結成されました。結成総会には113人が参加しました。

2人が所属する神奈川県公務公共一般労組の高橋照雄書記長が、今回の解雇は労働条件の改善や神奈フィルの民主化を求めてきた神奈川フィル分会の組合活動家を排除する目的で行われたもので、許されないと批判しました。

楽団は2人に対し、4月、演奏技術が著しく低く、演奏・練習中の態度が悪かったなどとして解雇しました。しかし、2人は演奏技術について識者から特別に問題があると指摘を受けておらず、演奏・練習中の態度についても指揮者や同僚の楽団員から指摘された事はないと訴えています。

総会で、杉本さんは「オーケストラは自分を表現したい、芸術活動をしたいとの欲求がなければ続かない。表現の自由や、豊に音楽的な生活をする事を楽団は奪っている」と語り、布施木さんは「皆さんの力を借りて、解雇を必ず撤回していきたい」と述べ、支援を呼びかけました。

元神奈フィルコンサートマスターの尾花輝代充さんが特別報告を行いました。

応援団からの発言で、連合自治会長が自治会主催のふれあいコンサートで杉本さん等団員が弦楽5重奏団として演奏し、市民に親しまれている様子を紹介。「一日も早く復帰してもらいたい」と述べました。

日本共産党のはたの君枝衆院南関東ブロック比例予定者が参加しました。