空母乗務員の米兵が女性を殺害した「山崎裁判」の控訴審判決が出された22日、東京高裁前に集まった約140人の支援者の間には、国民の命を守ろうとしない「不当判決」への怒りが広がりました。

6月22日山崎裁判安保なくすと 「安保をなくそう」と はたの氏

原告・山崎正則さんの地元、神奈川県横須賀市からも25人が貸し切りバスで駆けつけました。「不当判決」と聞かされ、支援者は「米軍犯罪を野放しにするな」「国と米軍は責任を取れ」と怒りのこぶしを突き上げました。

報告集会では、新日本婦人の会神奈川県本部の泉水令恵会長が主催者あいさつし、いっそうの奮闘を呼びかけました。

県平和委員会の菊谷節夫理事長は「判決は米軍に極めて及び腰で、アメリカ言いなりの日本政府と同じだ」と批判しました。

神奈川労連の水谷正人議長は「今後のたたかいで、国の態度と司法の在り方を変えていこう」と訴えました。

日本共産党のいのまたゆり神奈川14区予定者、はたの君枝衆院南関東比例予定者が紹介され、はたの氏は「命の格差を生む安保条約をなくしたい」と決意を述べました。

6月22日山崎裁判防衛省交渉 防衛省左から2人目はたの氏、赤嶺議員、2人おいて山崎さん

集会後、山崎さんらは、在日米軍等の犯罪をなくし被害者を完全救済するよう、防衛省と外務省に申し入れました。防衛省には日本共産党の赤嶺政賢衆議院議員と志位和夫委員長秘書、はたの君枝南関東ブロック比例予定者が、外務省には田村智子参議院議員がそれぞれ同行しました。