日本共産党山梨県委員会は17日、南アルプス市で志位和夫委員長を迎えた大演説会を開きました。次期総選挙で志位委員長とはたの君枝氏の両南関東ブロック比例予定者を押し上げようと、会場は激励の拍手に包まれました。
志位氏は、アメリカ言いなり・財界中心の二つの害悪を断ち切る日本改革のビジョンをユーモアを交えながら語りました。
県内の農協や医師会とも共同した反対運動が広がるТPPにふれた志位氏は、米国側から関税撤廃や食品安全の規制緩和等「日本を米国流に大改造する要求が突きつけられている」と指摘。原則非公開で行われる事前協議に触れ「秘密交渉で日本を米国に売り渡す亡国の政治は許せない」と訴えました。
県内自治体では、中部電力浜岡原発の廃炉を求める意見書の可決が相次いでいます。志位氏は、原発再稼働に向かう政府の動きを批判し「原発ゼロの政治決断をしてこそ、本格的な再生可能エネルギー導入の展望が開ける」と強調しました。
はたの氏は、JR身延線駅の無人化計画や峡南地域3病院統合をやめさせるために、地元住民や党議員と共に国会に届けてきた事を紹介。「何としても国会に送りだしていただきたい」と力を込めました。17日に記者会見で表明した花田仁衆院山梨3区予定者も「JAのみなさんなどと要求に基づく1点での共同をさらに広げていきたい」と表明しました。
演説会では巨摩共立病院院長の深沢真吾氏が「大多数の国民が進むべき日本の道、改革すべき方向を求めています。総選挙で大きく前進してほしい」と激励しました。
市内のさくらんぼ農家の名取悦子さんは「ТPPは日本を米国に売るような物でとんでもない。高齢者が頑張っている農業を守ってくれる政治こそ本当の政治です」と話しました。