原子力空母の横須賀母港化・米陸軍新司令部移設・池子の米軍住宅追加建設計画は撤回し、厚木基地の爆音解消・米兵犯罪根絶に全力をつくします。
~核も基地も爆音もない平和な日本と神奈川をめざして~
2010年6月20日 日本共産党 はたの君枝
沖縄の普天間基地は、即時・無条件返還が沖縄県民の願いです。米軍基地の県内・国内たらい回し・移設地探しでは解決しません。無条件撤去こそ、問題の解決の唯一の道です。日本共産党は、アメリカに行って直接米国政府と話し合いこのことを伝えました。
沖縄県民の基地撤去の願いは、米軍基地に苦しめられている神奈川県民の願いでもあります。
今年は、安保条約改定50年です。この50年間、神奈川の米軍基地は、ベトナム戦争、アフガン戦争、イラク戦争など、アメリカの世界戦争の出撃基地として、戦争に協力・加担させられ、爆音に悩まされ、米軍の犯罪と事故で命まで奪われてきました。米軍基地があるため町づくりに重大な支障をきたす自治体も少なくありません。
ところが、この県民の米軍基地の縮小・撤去の願いに逆行して、アメリカの世界戦争にいっそう協力・加担する体制をつくるため米軍と自衛隊基地の再編・強化が強行されています。この動きは、「集団的自衛権」の行使をねらう憲法9条の改悪と一体ですすめられています。
米軍基地あるがゆえの苦しみと戦争への協力・加担のおおもとに、日米安保条約があります。今日、沖縄の普天間基地問題を通して、安保条約そのものを問う国民世論も広がりつつあります。
日本共産党は、米軍基地の強化・恒久化に反対し、核も基地も爆音もない日本と神奈川の実現、日米安保条約を廃棄し独立・平和の日本、対等・平等の日米関係をつくることをめざします。
1.横須賀基地の放射能基地化に反対し、原子力空母の母港化返上を求めます。
- 原子炉事故が起きれば、3000万人がすむ首都圏に計り知れない放射能被害を引き起こ します。原子力空母の横須賀母港化撤回を強く要求します。
- 原子力空母の原子炉「定期修理」及び「放射能廃棄物」の搬出は日米覚え書き「エード・ メモワール」違反です。原子力空母の原子炉修理に反対します。
- 核密約を破棄し、非核三原則を厳格に守りぬいて「非核の日本」を実現します。
2.キャンプ座間の米陸軍第1軍団司令部の移設など米軍と自衛隊一体の基地強化と 戦争推進体制強化に反対します。
- キャンプ座間への米陸軍司令部の設置をとりやめ、撤去を要求します。
- 相模総合補給廠への「米軍戦闘訓練センター」の新設に反対します。
- キャンプ座間への自衛隊の中央即応集団司令部の移設に反対します。「自衛隊宿舎」の建設に反対します。
3.厚木基地の爆音解消のため力をつくします。
- 厚木基地の爆音解消のため、NLP・飛行訓練をただちにやめることを要求します。また、 NLP訓練恒久基地の建設に反対します。
- 自衛隊ジェット機の厚木基地配備はいっそう爆音被害を広げ、1971年通知「厚木海軍 飛行場の海上自衛隊による共同使用について」にも反するものであり強く反対します。
- 空母艦載機の岩国基地への移転は、爆音のたらい回しです。厚木基地周辺住民の苦しみを 岩国に「移転」することをやめ、米軍機は、本国へ帰ることを求めます。
- 日本政府は、米軍ジェット機の飛行差し止めを米軍に求め、爆音被害者に被害補償をおこ なうことを要求します。
- 米軍機の激しい訓練を合理化している「厚木基地周辺の航空機の騒音軽減措置」の抜本的見直しを求めます。
- 性能評価試験のため厚木基地に乗り入れた次期固定翼哨戒機(P-1)の撤退を求め、配備に反対します。
4.池子の森に米軍住宅追加建設に反対し、自然と緑を守ります。
首都圏にとってかけがえのない池子の貴重な自然と緑の破壊につながる池子の横浜市域への米軍住宅の追加建設に反対します。現在すすめている建設計画は、ただちに中止することを要求します。
5.米軍による犯罪・事故の根絶をめざします。
- あらゆる米兵と米軍の犯罪・事故の根絶と抜本対策を、日米政府に強く要求します。
- 犯罪被害者には、正当な損害補償をおこなうことを日米政府に求めます。
- 日米地位協定を抜本的に改定し、世界に例のない米軍優遇の特権をなくします。
6.米軍基地の返還に全力をあげます。
- すでに使用されていない上瀬谷通信施設・深谷通信所・池子住宅地区飛び地など遊休化 している米軍基地は、日米地位協定に基づきただちに返還することを要求します。
- 米軍基地の返還にあたっては、有償3分割方式をとるのではなく、関係自治体には無償で 返還することを政府に要求します。
7.「思いやり予算」と米軍再編関係経費の支出はやめさせます。
安保条約上なんの義務もない「思いやり予算」、米軍再編関係経費とあわせた3370億円の支出をやめさせます。
8.安保条約を廃棄し、アメリカとも対等平等な平和条約を締結し、ほんとうに独立 した非同盟・中立の日本をめざします。
巨大な軍事基地を置かせ、アメリカの無法な戦争に動員させられる「安保体制」から抜け出し、憲法9条を生かした自主自立の平和外交で世界とアジアに貢献します。日米安保条約=日米軍事同盟を廃棄し、「日米平和友好条約」を結び、アメリカとは対等・平等の関係を築きます。