党国会議員団文部科学部会長 畑野君枝議員の談話
6日発表された中学校の教科書検定結果について、日本共産党国会議員団の畑野君枝 文部科学部会長(衆院議員)は次の談話を発表しました。
一、日本軍国主義による侵略戦争であったアジア・太平洋戦争を「自存自衛」「アジア解放」のための戦争だったと描く、歴史を偽る歴史教科書、憲法の平和的民主的原則をゆがめて描く公民教科書が引き続き合格となり、自民党などがその採択を進めようとしていることはきわめて重大です。
一、今回の検定は、安倍政権が検定基準を改悪したもとではじめて行われましたが、そのなかで、日本軍「慰安婦」を記述しようとした教科書の記述の大幅削除などがおきていることも看過できません。
一、これらは「日本は正しい戦争をやった」という安倍首相らのゆがんだ歴史認識を、教育を通じて社会に持ち込み、日本を世界とアジアから孤立させるものです。わが党はこうした逆流を許さないため国民とともにたたかい、「村山談話」「河野談話」で政府が表明してきた過去の誤りへの反省の立場を、教科書に誠実かつ真剣に反映させるために奮闘します。
2015年4月7日(火)付け「しんぶん赤旗」より